目次
チョウとガのちがいは?
野生のキリンやシマウマは立ったまま眠る?
スカンクは自分のおならはくさくない?
ネコのひげを切ると歩けなくなる?
カメレオンはどうやって色をかえるのだろう?
サケはなぜ生まれた川に戻ってこれるの?
パンダやシマウマは毛を剃っても白黒?
動物園の熊も冬眠する?
猫はなぜ糞に砂をかける?
コゲた魚を食べるとガンになる?
サケはなぜ生まれた川に戻ってこれるの?
川で生まれたサケが、親になってまた生まれた川に戻ってきた。なんて話を聞くが、いったいサケは何を目印にふるさとの川に戻ってくるのだろうか?川の水の味が違うのだろうか。それとも周りの景色を認識しているのだろうか。
結論を言ってしまうと、サケは生まれた川のにおいを憶えていて、そのにおいを頼りに自分の生まれた川に戻ってくるのである。
サケは卵からかえって最初に嗅いだにおいを一生忘れないのだ。実験によって、川から海に出ようとするサケの一部に、鼻せんをしてみたところ、鼻せんをしないサケは、きちんと同じ川に戻ってきたのに対し、鼻せんをしたサケは生まれた川に戻ってこなかったのである。
サケは、北の国のきれいな川に卵を産む。そして、卵からかえった子は海へ出て大きく成長していく。北海道で生まれると、アラスカの近くまで行き、アリューシャン列島、ベーリング海あたりをまわって、四年後に親になって生まれた川に戻ってくるのである。
川に戻ったサケは、強い川の流れにも負けず、上流めざして泳いで行き、川の底の石の下などに卵を産み、産み終わるとそこで死んでしまうのである。
最近では、人工で卵をかえして、丈夫になってから川に放流するので、川に戻ってくるサケの数は多くなってきている。
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